以前住んでいた畑の土を引っ越す
マンションの壁に取り入れたオーダーメイド壁

今回はマンションのリノベーション。
~ご依頼から受注までの流れ~
設計士様より「リノベーションするにあたり以前住んでた住宅の、身の回りの土を壁に混ぜたいという案件があるのですが可能でしょうか」いうお問い合わせをいただきました。
設計士様は弊社の要望をゼロから叶えるオーダーメイド塗り壁システムについてご存知ではありませんでした。
そのため、オーダーメイド塗り壁システム「AWASO」についてご説明し、施主様へご提案いただくと「是非要望を叶えていただきたい」とお返事いただきました。
→AWASOオーダーシステムについて詳しくはこちら
★施主様こだわりポイント
「素材として土を混ぜるだけだなく、その土の色や質感をそのまま生かしたテクスチャにしたい」というご依頼でした。
候補となっていたのは、下記3種類の土です。
①和室の土壁の再利用
②庭の土
③畑の土
~研究室にて~
まずは実際に当社へ3種類の土をお送りいただき、性質や粘性など「それぞれの土が壁に使用することが可能なのか」研究室にて試験を行いました。
篩にかけると半分は廃材となり、使用できる土は残り半分になりました。
※そのため、必要平米数に応じた土のご用意が可能なのかをご確認しました。

そのままでは壁に塗ることができないため、今回混ぜる土に弊社の土、砂、のりなどを加え材料の調合を行い試し塗りを行いました。

しばらく乾燥させます。
★塗り壁は施工後の状態が重要
塗った直後の状態では、水分を多く含んでいるため本来の色味よりも少し暗くなっています。
また、水分が蒸発することによって乾燥し収縮していくので使用する材料によって配合が異なるので乾燥する過程で割れる恐れもあります。
乾燥後の状態を確認し、配合するのりや砂の量を調整する場合もございます。
その後、ご要望にあったそれぞれの土の色味を生かした3種類の土のサンプルをご提出させていただきました。

~現物サンプルをご確認いただき、今回ご採用いただいたオーダーメイドデザインはこちら~
【畑の土】

~他に検討していた土のオーダーメイドデザインはこちら~
【和室の土】 【庭の土】

~ご依頼方法について~
お客様のイメージ通りのオーダーメイド壁をご提供できるよう、イメージ写真やパース、現物見本、色味は日塗工などでご指定いただいております。

製品化を行う前にまずは、400×400サイズのサンプルをお客様にご提出し、認識のズレが生じないよう現物サンプルにてご確認いただいております。
ご納得してただいた後、製品化を行っております。

今回のお客様のように「想い入れのある素材を混ぜたい」「地元の素材を混ぜたい」など物語のあるオーダーメイド壁のご対応もさせていただきます。
過去に「AWASOオーダーメイドシステム」をご採用いただいた方の中には「こだわりを持った空間にしたいが具体的なイメージやデザインがない」場合の方もいらっしゃいました。
そんな場合には実際に当社にご来社いただき土のミュージアムでもあるショールームを体感していただいたり、過去の採用見本室などをご覧いただき商談させていただくと、イメージを具体化される方も多くいらっしゃいます。


それぞれのコンセプトやご要望をニーズに添ったオーダーメイド壁で実現させていただきます。
お気軽にお問い合わせください。