京都市内の京町家の一部を改修 ギャラリーとして活用する計画
今回ご相談いただいたのは、空間のイメージが明確にありながら、そのイメージに合う壁材・床材が見つからず、材料選びに悩まれていた設計士様でした。
目指していたのは、壁と床の仕上がりに統一感のある空間。
既製品の中から近いものを探すのではなく、思い描いたデザインを実現できる材料をつくれないか。
そこで見つけていただいたのが、近畿壁材工業のオーダーメイド塗り壁サービス「AWASO」です。
今回は、設計士様からのご相談をきっかけに、京町家のギャラリー改修に採用いただいたオーダーメイド左官材の事例をご紹介します。
イメージに合う壁材・床材が見つからない 設計士様からのご相談
今回の計画は、京都市内にある京町家の一部を改修し、ギャラリーとして活用するというもの。
設計士様の中には、完成させたい空間のイメージがかなり明確にありました。
空間全体の雰囲気だけでなく、壁や床にどのような仕上がりを採用したいのか、具体的なイメージもお持ちでした。
しかし、そのイメージに合う既製品の壁材・床材がなかなか見つかりません。
建築や店舗設計では、カタログやサンプルの中から材料を選ぶことが一般的です。ただし、思い描くデザインが明確であるほど、既製品では色や質感、素材の表情などが少しずつ合わないこともあります。
「このような仕上がりを実現できる材料はつくれますか?イメージしているのは、表面が滑らかなシームレスな三和土(たたき)です。」
そんなご相談をいただいたことが、今回のオーダーメイド開発の始まりでした。
空間写真と仕上がりイメージからオーダーメイド左官材を開発
今回、設計士様からお問い合わせいただいた際には、空間全体のイメージ写真に加え、採用したい壁・床の仕上がりイメージ写真も添付されていました。
言葉だけでは伝えにくいデザインの方向性を、写真を通じて共有いただけたことで、目指す仕上がりを具体的に把握することができました。
いただいたイメージをもとに、オーダーメイド左官材のサンプルを作成。完成したサンプルをご確認いただいたところ、
「かなりイメージに近い仕上がりで嬉しいです」
というお言葉をいただき、採用が決定しました。
設計士様が求めていたのは、単に壁や床を仕上げるための材料ではありません。自分が思い描いた空間のイメージを、実際の建築で表現するための材料でした。
AWASOでは、既製品に空間のイメージを合わせるのではなく、実現したいデザインを起点に、オーダーメイドで左官材を開発するという選択肢をご提案しています。

今回の難題は壁と床の仕上がりを揃えること
今回のオーダーメイド開発で特に難しかったのは、壁と床の仕上がりを揃えることでした。
空間全体に統一感を持たせるためには、壁と床をそれぞれ別の材料で仕上げる場合でも、見た目の印象をできるだけ近づける必要があります。
しかし、壁と床では、材料に求められる性能が異なります。
壁は、主に自重や日常的な接触などに対応する仕上げ材として考えます。一方、床は人が歩いたり、物を置いたりするため、摩耗や荷重などへの対応が必要になります。
そのため、同じ材料をそのまま壁と床の両方に使用すればよいとは限りません。求められる性能に応じて、材料の構成を変える必要があります。
今回も、壁と床で材料の素材を変えながら、仕上がりの印象を揃えることが課題となりました。
性能が異なる材料を使いながら、空間としてのデザインを統一する。
これは、単に色を合わせるだけでは解決できない、オーダーメイドならではの難しさです。
近畿壁材工業では、左官材の開発にあたり、仕上がりの見た目だけでなく、実際に使用する場所や求められる性能も考慮しながら材料を調整しています。
今回も、壁と床それぞれに必要な性能を考慮しつつ、設計士様が求める仕上がりに近づけるための調整を行いました。

【壁】

【床】
材料をつくって終わりではない 施工前のレクチャーまで対応
オーダーメイド左官材は、サンプルの見た目がイメージに近ければ、それで完成というわけではありません。
実際の建築現場で、材料の特性を理解したうえで適切に施工できることも重要です。
特に通常の既製品とは異なる仕様の材料では、材料の性質や施工方法を事前に共有しておくことが、仕上がりの品質を確保するうえで大切になります。
今回も実際の現場施工に入る前に、施工業者様に向けて左官材の施工方法をレクチャーしました。
材料の特徴や施工時の注意点を事前に確認していただき、そのうえで現場に入っていただく流れです。
当社のオーダーメイドでは、オーダーメイド左官材の開発・製造だけでなく、必要に応じて施工方法のご案内も行っています。
材料の開発から、現場で施工するための技術的なサポートまで。
これも、材料メーカーとして私たちが大切にしていることのひとつです。
既製品では実現しにくい空間もオーダーメイドという選択肢で
今回の事例のように、設計士やデザイナーの皆様が思い描く空間の中には、既製品だけでは実現しにくいデザインもあります。
「この写真のような質感にしたい」
「壁と床を同じような印象に仕上げたい」
「既製品では、色や素材感がイメージと少し違う」
そのようなとき、材料の選択肢を既製品だけに限定せず、オーダーメイドで開発するという方法があります。
近畿壁材工業のオーダーメイド塗り壁サービス「AWASO」は、設計士・デザイナー・店舗オーナーの皆様が思い描く空間を、左官材という素材から実現するためのサービスです。
お問い合わせの際には、今回の事例のように、空間写真や仕上がりイメージの写真をお送りいただくことも可能です。
まだ具体的な材料の仕様が決まっていなくても、まずは「このような仕上がりを実現したい」というイメージからご相談ください。
ご希望の仕上がりや使用場所、求められる性能などを確認しながら、実現に向けた可能性を検討します。
※ご希望の仕上がりや性能によっては、対応が難しい場合もあります。まずはイメージや計画内容をお聞かせください。
オーダーメイド塗り壁のご相談は近畿壁材工業 AWASOへ
今回の京都市内の京町家ギャラリー改修では、設計士様からいただいた空間イメージと仕上がりイメージをもとに、オーダーメイド左官材のサンプルを作成しました。
壁と床で求められる性能の違いに対応しながら、見た目の仕上がりを揃えるために材料を調整。さらに、現場施工前には施工業者様へのレクチャーも行いました。
思い描いた空間に合う材料が見つからないときは、材料そのものをつくるという選択肢があります。
近畿壁材工業では、長年培ってきた左官材の開発・製造の知識を活かし、お客様のイメージに合わせたオーダーメイド塗り壁のご相談を承っています。
設計中の店舗、ギャラリー、住宅、宿泊施設など、既製品だけでは実現しにくい壁・床の仕上げをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。







