近年、世界中で抹茶や日本食への関心が高まり、それに合わせて「日本らしい空間」を求める店舗づくりも増えています。
しかし、本物の日本建築を海外で再現しようとすると、一つの大きな課題があります。
「日本の左官材料や伝統工法について相談できる会社が少ない。」
今回ご紹介するのは、そんな課題を解決するため、ポーランドからご相談いただいたオーダーメイド左官材の事例です。
抹茶を提供するなら、本物の茶室を感じる空間にしたい
ご相談いただいたのは、ポーランドで新築予定の抹茶カフェ。
オーナー様は、世界的に人気が高まる抹茶を提供するからこそ、日本文化を感じられる空間づくりにこだわりたいと考えられていました。
目指したのは、単に和風デザインを取り入れた店舗ではなく、日本の茶室を思わせる、本物の空間です。
建物は平屋で、外観から内装まで、日本建築の世界観を表現する計画でした。
その想いを受けた現地のバイヤー様は、日本へ渡り、建築材料を探し始めました。
インターネット検索から始まったご縁
日本国内のさまざまなメーカーを調べる中で、当社のホームページをご覧いただき、お問い合わせをいただきました。
最初は通訳の方を交えたオンラインミーティング。
建築コンセプトや完成イメージ、日本建築への想いなどを詳しくお聞きした後、「一度実際に会社を見てみたい」と、淡路島の当社までご来社いただきました。
「ここなら全部そろう」
ご来社いただいた際にご案内したのは、ショールームやオーダーメイドサンプル展示室、そして研究室(LAB)です。
完成した左官仕上げだけではなく、素材そのものや開発の様子をご覧いただくことで、オンラインでは伝えきれなかった当社の強みを実際に体感していただきました。

特に印象に残ったと言っていただけたのが、
□日本の伝統左官材料が一か所で揃うこと
□希望に合わせたオーダーメイドカラーに対応できること
□施工方法まで詳しく相談できること
□「こうすれば、もっと茶室らしい表情になります」といった施工面での提案が受けられること
□問い合わせから提案までのレスポンスが早いこと
でした。
その結果、「日本建築を再現するために必要なものが、ここならすべて揃う」と評価していただきました。

土壁だけではなく、日本建築そのものをご提案
今回ご採用いただいたのは、既製品の土壁仕上げ材をベースにした特注カラーのオーダーメイド土壁です。
カラーは、日本の土壁らしさを海外のお客様にも感じていただける色合いをご希望され、建築コンセプトに合わせて調整しました。
さらに、今回のご提案は土壁だけではありません。
茶室の雰囲気を忠実に再現するため、「小舞竹」、「間渡し竹」、「小舞縄」、「荒壁土」、「藁」、「中塗り土」など、日本の伝統左官工法に必要な材料も一式ご採用いただきました。
単に材料を販売するのではなく、「日本建築をどのように表現するか」という視点でご提案したことも、今回お選びいただいた理由の一つです。

オーダーメイドとは、「色を変える」ことではありません
当社のオーダーメイド左官材は、色や質感を調整するサービスではありません。
建築コンセプトを実現するために、
「どんな素材を使うべきか」
「どんな工法が最も美しく仕上がるか」
「現地で施工しやすくするためにはどうすればよいか」
まで含めて、一緒に考えるサービスです。
今回も、お客様のご要望をそのまま形にするだけではなく、日本の伝統工法を踏まえた施工方法やアレンジもご提案し、より理想に近い空間づくりをサポートしました。
世界で求められる日本の左官文化
日本の建築や左官文化は、いま世界中から注目されています。
その魅力は、単なる「和風デザイン」ではなく、素材や工法、そして自然と調和する考え方にあります。
近畿壁材工業では、大正元年の創業以来培ってきた左官材料の知識と施工ノウハウを活かし、既製品の販売だけでなく、オーダーメイド左官材の開発、施工方法のご提案、そして日本建築に必要な伝統材料のご提供まで行っています。

海外プロジェクトでは、お客様に輸送をご手配いただく形になりますが、今回のように海外のお客様へのご提案やサポートも積極的に行っています。
「日本らしい空間をつくりたい。」
「建築コンセプトに合わせた左官材を開発したい。」
「海外で日本建築を再現したい。」
そのようなプロジェクトをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
材料だけではなく、100年以上培ってきた左官の知識と経験で、理想の建築空間づくりをお手伝いいたします。

