廃棄処分する地元の名産を壁の素材に
ご相談をいただいたのは、設計士様でした。
ある地方でかなり有名なホテルの改修工事の現在手掛けており、実はその工事はあと数日で終了するタイミングで当社にご相談いただきました。
ではなぜ、工事が終了するのにご相談いただいたのか言いうと、改修工事の打ち合わせで何度もそのホテルに足を運んでいて、改修場所とは別の劣化や汚れが気になる場所があったそうです。
設計士様はこのホテルのお仕事は初めてだったらしいのですが、改修工事の仕事ぶりが評価され、オーナー様から次回も何かあればぜひお願いしたいと言われたそうです。
ホテルのオーナー様と初めてのお仕事で密な関係を構築できた設計士様は、訪れる度に気になっていた、改修工事とは別の場所の改修提案もしたいと考えていました。
そこでこの度のご相談です。設計士様は提案するにあたり、ホテルのイメージに合うようただ綺麗に美しくするだけの改修提案ではオーナー様を感動させる事はできないため、プラスアルファでそのホテルらしさや、ホテルを利用する方の印象にも残るものを取り入れて提案しようと考えていました。
設計士様が取り入れようと思ったは、ホテルがある地域の名産。まだ、進行中のプロジェクトなので、その名産品が何かまでお伝えする事ができませんが、その名産品は自身の役目を終えると大半は利用価値が少ないため廃棄処分になるそうです。
例えるなら割って中身を取り出した卵の殻や貝の殻と同じようなものです。
その廃棄処分になる地域の名産品を混ぜて壁材を作れないか?しかも、できるか限りその名産品が壁の意匠として表面に見える状態が希望するとの事でした。
当社もはじめて依頼を受ける壁の素材でしたが、最大限の努力はするので、まずはその混ぜて欲しい素材を当社に送ってくださいと依頼しました。
素材が届き早速研究スタート。


物質は固く、太く、吸水性も少ない、なかなかの強敵。しかし、そんな素材でも採用検討しているホテルのイメージに合うデザインの壁材になるよう、壁材の主成分の選定や塗り厚の設定、施工が想定される下地への作業性と定着力など考えながら研究を重ねました。
研究の結果、たたき台となる壁材が数種類できたので、サンプルを設計士様に送付して評価していただきます。



あくまでもたたき台サンプルなので、これで確定ではないですが、もし、送付するサンプルの中に設計士様に納得いただけるデザインの壁があれば、ベースはあるので、色の変更やその他素材を追加して表面の質感の変更などは可能です。
ご紹介させていただいたように当社は使用したい素材から作るオーダーメイド塗り壁にもご対応致します。
ただ、素材を混ぜるだけでなく、採用予定の空間イメージ合うデザインになるように研究、開発致します。
こんな事できる?できない?わからない、判断できない場合でも、まずはお気軽にご相談ください。

