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「AWASO採用紹介」の記事一覧

2024/12/27(金曜日)歴史ある洋館住宅の内装壁

壁の素材も建築当初に使用したものにAWASO【合わそう】

 

この度オーダーメイド塗り壁のご相談をいただいたのは設計士様。

明治時代前後に建築された、洋館風住宅のリフォームに携わっており、施主様と決めたコンセプトが「積み重ねた歴史、趣きを残したまま、それを感じる事ができるリフォーム」です。

 

 

リフォーム前の内装の壁には漆喰(しっくい)が採用されていたため、リフォームにもやはり漆喰を採用することまでは確定していました。ただし、現状の壁は長い年月が経過しているため、漆喰(しっくい)は完成直後の真っ白ではなく、経年変化により、うすく、淡いグレージュ色になっているそうです。
また、表面も劣化により、当初の滑らかな仕上がりから、少しザラザラしたようになっているそうです。

コンセプトは「積み重ねた歴史、趣きを残し、それを感じる事ができるリフォーム」なので、新しい漆喰の真っ白で滑らかに仕上がる壁は、コンセプトと反するということで、現状の壁、つまり経年変化した漆喰の色と仕上り表情に合わせて欲しいというオーダーメイドです。

現状の漆喰の現物とへ画像を施主様より送付いただき、研究・開発をはじめました。

 

微妙な色調整と仕上り表面の調整

 

この度の開発で苦労した点が、淡いグレージュを漆喰で決められた期間内に表現すること。漆喰は施工してから乾燥までに時間がかかる素材です。しかし、塗り壁材は乾燥後が本来の仕上り色なので、通常漆喰が素材の場合、色調整に時間がかかります。
漆喰の特徴と反する、短い期間で色調整するのが大変でした。

 

 

また、劣化した漆喰表面を表現するにも思考錯誤しました。ザラザラ感はほんの少しある程度なので、ザラザラしたものを素材として使用するだけでは表現できませんでした。
材料調整し、塗り方(施工方法)を工夫することで実現しました。

 

研究後、設計士様に提出したサンプルが下記になります。

 

 

サンプルを施主様にもご確認いただき採用いただくことになりました。

 

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

2024/12/16(月曜日)土でリラックス

淡路島の素材をふんだんに使いリラックス

 

土のミュージアムSHIDOシリーズ新商品が誕生。【土ふます】のご紹介です。

 

コンセプトは、
「土を感じてもらいたい、淡路島を感じてもらいたい、癒し」などの想いから商品開発へ。

コンセプトを叶えられるために、淡路島の素材をふんだんに使用した、商品づくりに取り組みました。

 

▶イメージ写真◀

淡路島の貝を使い土ふますができればなと…当社の研究室へご依頼しました。

 

研究内容は当社のInstagram12/13(金)に更新しています。

「淡路島の貝」「淡路島の土で染めた布」「土のミュージアムのSHIDO色」で完成したのがこちらです。

 

▶完成写真◀

こだわりが詰まった土ふますです。

土のミュージアムSHIDOにて販売させて頂いております。

 

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

2024/12/09(月曜日)やさしい光と異国空間を感じるサロンの壁

癒しを追求し、壁の素材にもこだわる

 

オーダーメイド塗り壁のご相談をいただいたのは、サロンオーナー様。新店を出すにあたり、内装壁のご相談をいただきました。

新しい店舗は「癒し・やすらぎ」を追求した店舗で、まずはその場所。
元々オーナー様は都市部で複数お店を経営しておりますが、お客様に心から「癒し・やすらぎ」を感じてもらいたい想いから、木々の緑に囲まれ、主要道路などから離れた、もの静かな場所を探していたそうです。

 

 

やっとオーナー様理想の場所が見つかり、建築がスタートすることになったのですが、悩んでいたのが内装の壁。
「癒し・やすらぎ」の追求から、店内に使用する素材は自然素材にこだわりたい強い想いをお持ちでした。

そこでオーナー様が採用したいと考えたのが「漆喰」。自然素材の壁「漆喰」で、希望する色に調色して欲しいという依頼です。

ご希望する色のイメージ写真をいただき、表面の仕上がりテクスチャも打ち合わせでご確認させていただき、研究・開発がスタートしました。

 

漆喰の質感とカラーのバランス

 

この度のご相談で難しかった点は、漆喰の質感を維持したまま、希望のカラーにすること。

オーナー様が求める漆喰の質感とは、塗料(ペンキ)などとは違う、マットな質感。これを出すためには、塗ってから乾燥するまでの時間を調整する必要があります。

乾燥時間によっては漆喰の表面にテカリが出て、塗料(ペンキ)と同じような質感に仕上がってしまいます。

乾燥時間の調整は材料と施工方法でマットになるよう研究しました。

 

 

もうひとつ大変だったのは、ご希望の色が比較的濃いカラーであったこと。色を濃く出すには当然着色材の配合量が増えますが、着色材の配合量が増えるとともに、漆喰の強度は低下します。

なので、大量の顔料を混ぜても強度が落ちないように調合する必要がありました。

 

困難を乗り越え、当社が開発、オーナー様に提出したサンプルが下記になります。

 

 

実はこのサンプルは二度目に提出したもので、一度目提出のサンプルはオーナー様希望の色より少しだけ濃いので、気持ち薄く、淡くして欲しいと依頼を受け、二度目提出のサンプルで採用がきまりました。

この色の漆喰だけではなく、淡いブルー漆喰や、淡いピンクの土壁などもあり完成が楽しみなサロンです。

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

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