AWASOブログ

「AWASO採用紹介」の記事一覧

2026/05/16(土曜日)経年変化した土壁の質感を表現するオーダーメイド

湿気を長年吸い込み表面の色が変化した土壁の再現

 

ご相談いただいたのは工務店様でした。

古民家リフォームの現場を手掛けており、施主様の希望は、「この古民家の雰囲気が好きで購入した。リフォームしないといけない部分はもちろんリフォームをして欲しいが、リフォームしなくても良い、木や壁はそのまま残して古くからある建物の雰囲気を壊して欲しくない」というご要望でした。

歴史ある古民家なので壁には「土壁」が施工されており、施主様の希望どおり、「土壁」も残せる部分は残すのですが、劣化して剥がれて落ちている部分もあり、塗り替えが必要な部分もありました。

工務店様は古民家の「土壁」仕上がりの質感から、当社が販売している「土壁」がかなり近いとの判断で、サンプルをご購入下さり、それを元に施主様と打ち合わせをしました。

 

 

そこで施主様に言われたのが「質感はバッチリですが色が違う…きれいすぎるので、仕上がりの質感はそのままで色のみ、長年そこにあった土壁の色にして欲しい」という要望がありました。

このような経緯があり、工務店様よりオーダーメイドのご相談をいただきました。

 

土そのものの色があるので調色は大変

 

ご依頼いただき研究をスタートしましたが、「土壁」の主成分である「土(粘土)」には、当たり前ですが「土」の色があり、その「土」の色で仕上がるのが「土壁」です。

この度はそんな「土」が主成分となる「土壁」の調色しないけないので簡単ではありません。

調色は白をベースにすれば、難易度は比較的低くなるのですが、調色するベースになんらかの色が付いていると、求められる色に調色していく試験の難易度はかなり高くなります。

また、「土壁」なので、あきらかに作為的に色を付けていると見られてしまう色では、雰囲気が損なわれます。

 

 

もうひとつ、この研究で難しかったのは石膏ボードが下地となる、天井部分にも施工できる「土壁」にして欲しいとう要望です。

石膏ボード下地の場合、「土壁」は塗り厚がうすいものなら問題無く天井に施工できるのですが、この度希望されている仕上がりの質感を出すには、ある程度厚みを付けて施工する必要がありました。

通常厚く塗る「土壁」は天井には施工できません。落ちる可能性があるためです。ですので、調色の他に、接着力を高める必要もありました。

 

調色は大変でしたが工務店様にご提出した「土壁」サンプルが下記になります。

 

 

このサンプルで再度施主様と打ち合わせし、施主様は喜んでくださり、採用が決まりました。

当社のオーダーメイド左官材サービス【AWASO】は既製品をベースにオーダーメイドするとも可能です。

色ではなく質感からオーダー、コンセプトに合わせた素材からのオーダーもご対応させていただきます。

空間設計でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

2026/04/04(土曜日)以前採用いただいたオーダーメイドをクライアントの希望に合わせる

塗装(吹付け)で施工可能な「土壁」のカラー変更

 

以前弊社のオーダーメイドサービス【AWASO】をご利用いただいた設計士様より、再度同じ仕上げ材で依頼をいただきました。

以前当社が開発したオーダー仕上げ材は「吹付け」で施工できる「土壁」です。

この材料を開発させていただいた経緯は、依頼いただいた設計士様の地域では左官職人不足が深刻な状況で、左官仕上げを採用しづらい現状でした。

設計士様は左官仕上げを好んで自身の建築に採用しており、その大きな理由は左官材でしかだせない立体的で凹凸感あるデザイン。間接照明との相性が良く、空間に重厚感が出ることから採用していたそうです。

しかし、左官職人不足により採用したくてもできない状況になってきたため、当社にご相談いただきました。

そこで当社がご提案したのが塗装業様が施工可能な「吹付け」仕上げ材。ただの吹付けではなく、凹凸感は従来の「吹付け」仕上げ材より大きく出せ、かつ「土」を素材にした「土壁」をご提案しました。

開発した「吹付け土壁」は下記のような仕上がりデザインです。

 

 

この「吹付け土壁」のカラー変更し、次回の物件で採用したいとご依頼いただき、ご希望の色に調色したサンプルを提出。クライアント様にもサンプルをご確認いただき、OKができたので採用いただきました。

 

 

弊社のオーダーメイド塗り壁【AWASO】は空間イメージや建築コンセプトから開発するだけでなく、ご紹介した設計士様のように現状かかえている問題を解決するオーダーメイド開発。

ストーリーを創るためクライアント様ゆかりの素材、建設予定地のゆかり素材など、「素材」を材料に混ぜるオーダーメイドなども可能です。お気軽にご相談ください。

 

また、現時点では具体的なイメージはなくても、当社構内にある塗り壁ショールームやカフェ、過去に採用いただいたオーダーメイド左官材のサンプルをご覧いただきながら採用にいたった経緯などをお聞きするだけで、次のクライアント様へのヒントやひらめきがあるかもしれません。
そんな方はぜひ来社ください。ご案内いたします。

2026/03/17(火曜日)既製品にご希望の素材を混ぜるオーダーメイド

既製品の土間材にオーナー様地元の「土」を混ぜる

 

依頼いただいたのは当社の既製品をすでにご利用いただいた事ある設計士様。

設計士様は当社が販売している土間たたき製品「ウルトラソイル」の仕上がり表情が気に入ってくださり、何度もご自身の設計物件でご採用いただいていました。

発想も非常にユニークな方で、テーブルの天板にもこの土間材を採用していただいた事もあります。

そんな設計士様が次の物件でも「ウルトラソイル」の採用を考えていたのですが、

「クライアントが再生可能エネルギーに力を入れて取り組んでいるので、整地作業時に出る異物や木の根などが含まれた廃土(廃棄する土)をこの土間材に混ぜて提案したいができますか?」とご相談を受けました。

早速混ぜて欲しい「土」が弊社に届き、研究がスタートしました。

設計士様が言うとおり、異物ももちろん多かったのですが、一番困ったのは水分をかなり含んだ状態の「土」であったことです。乾燥させてないと異物の除去や粒子調整ができず、素材として混ぜる事ができません。もし、異物が無く、粒子サイズも適正だったとしても、水分を含んだ状態では素材には使用できません。

研究はまず「土」を乾燥させ、壁材に混ぜても問題が無い粒子サイズ調整へ調整と異物除去からはじまりました。

その結果送付いただい「土」のうち、素材として使用できる部分は約40%でした。

あとはこの「土」を混ぜる事により、起こる不具合の調整です。混ぜると強度も低下し、収縮クラックも発生しやすくなります。そうならないために製品配合を調整しました。

この度ご希望の色は【褐色】だったので、下記仕上がり色とデザインで先方より送付いただいた「土」を混ぜました。

当社のオーダーメイド塗り壁サービスはさまざま角度からのご要望にすべてご対応致します。ご紹介させていただいた設計士様のように既製品に新たな素材を混ぜるオーダーメイド、イメージ画像を送付いただき画像のデザインを実現するオーダーなどご希望があればいつでもご相談ください。

創業から100年以上塗り壁にたずさわってきた当社のノウハウを活かし、ご提案と開発をさせていただきます。

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