AWASOブログ

2026年3月の記事一覧

2026/03/27(金曜日)従来からある塗り壁をアップグレードするオーダー

仕上がり表情は漆喰(しっくい)だが色ムラにならない外壁材

 

ご相談をいただいたのは設計士様。設計士様は古都の風景が観光名所である地域に、古民家風の宿泊施設を新築するプロジェクトを進行中でした。

イメージパースもいただいたのですが、そんな宿泊施設の外壁部分には建築イメージにピッタリ合う「黒漆喰(くろしっくい)」の施工を検討していました。

しかし、ここで出てきた問題が漆喰の「色ムラ」。

 

 

「黒漆喰」を含め、色付きの漆喰を外部に施工した場合、漆喰の性質上、雨に打たれる部分は水の影響で「色ムラ」が発生します。そのご説明を設計士様にお伝えしました。

発生する「色ムラ」を経年変化によるあじ、エイジング感と施主様に捉えていただければ問題無いのですが、施主様とお打ち合わせを行った結果、「色ムラ」には抵抗がありました。

そこで弊社がご提案させていただいたのは、仕上がり表情は「黒漆喰」のように滑らかな表面になり、色はマットな黒に仕上がるオーダーメイドの壁です。

ご提案内容でサンプル依頼いただいたので、研究開発を始めました。

 

 

このオーダーメイド研究で一番苦労したのは滑らかな表面の実現。

漆喰は非常にきめ細かい粒子の素材を使用するため、その他壁とは比較にならないほど滑らかな表面に仕上がります。

しかし、漆喰と同じ素材を使用すると雨(水分)による色ムラの問題は解消しません。全く違う雨の影響を受けても問題が無い素材で調合する必要があります。

色ムラの問題だけでなく、同時に外部に使用できるだけの強度があり、ツヤ感のないマットな黒になる色の実現も必要なので、開発には時間がかかりました。

 

開発の結果お客様に提出したサンプルが下記になります。

 

 

採用になるかどうかはこれから施主様とお打ち合わせし、それからご報告いただく予定です。

当社のオーダーメイドは実現したいデザインや色、混ぜて欲しい(使用して欲しい)素材、使用する場所や施工面積などもお聞きした上でお客様に最適なご提案をし、それから研究開発を始めます。お気軽にご相談ください。

2026/03/17(火曜日)既製品にご希望の素材を混ぜるオーダーメイド

既製品の土間材にオーナー様地元の「土」を混ぜる

 

依頼いただいたのは当社の既製品をすでにご利用いただいた事ある設計士様。

設計士様は当社が販売している土間たたき製品「ウルトラソイル」の仕上がり表情が気に入ってくださり、何度もご自身の設計物件でご採用いただいていました。

発想も非常にユニークな方で、テーブルの天板にもこの土間材を採用していただいた事もあります。

そんな設計士様が次の物件でも「ウルトラソイル」の採用を考えていたのですが、

「クライアントが再生可能エネルギーに力を入れて取り組んでいるので、整地作業時に出る異物や木の根などが含まれた廃土(廃棄する土)をこの土間材に混ぜて提案したいができますか?」とご相談を受けました。

早速混ぜて欲しい「土」が弊社に届き、研究がスタートしました。

設計士様が言うとおり、異物ももちろん多かったのですが、一番困ったのは水分をかなり含んだ状態の「土」であったことです。乾燥させてないと異物の除去や粒子調整ができず、素材として混ぜる事ができません。もし、異物が無く、粒子サイズも適正だったとしても、水分を含んだ状態では素材には使用できません。

研究はまず「土」を乾燥させ、壁材に混ぜても問題が無い粒子サイズ調整へ調整と異物除去からはじまりました。

その結果送付いただい「土」のうち、素材として使用できる部分は約40%でした。

あとはこの「土」を混ぜる事により、起こる不具合の調整です。混ぜると強度も低下し、収縮クラックも発生しやすくなります。そうならないために製品配合を調整しました。

この度ご希望の色は【褐色】だったので、下記仕上がり色とデザインで先方より送付いただいた「土」を混ぜました。

当社のオーダーメイド塗り壁サービスはさまざま角度からのご要望にすべてご対応致します。ご紹介させていただいた設計士様のように既製品に新たな素材を混ぜるオーダーメイド、イメージ画像を送付いただき画像のデザインを実現するオーダーなどご希望があればいつでもご相談ください。

創業から100年以上塗り壁にたずさわってきた当社のノウハウを活かし、ご提案と開発をさせていただきます。

2026/03/02(月曜日)会社の取り組みが伝わるオーダーメイド

土地整地後に出た「土」を素材に使用するオーダー

 

依頼いただいたのは建築デザイナー様。デザイナー様はある法人様のオフィスエントランスのリニューアルに携わっておられました。

その法人様は環境への負荷を減らすだけでなく、自然や環境をより良く再生させる考え方、「リジェネラティブ」に積極的に取り組んでいます。

そんな法人様のエントランスに今までやった事もなく、しかも法人様にも喜んでいただける何かおもしろい事ができないかとお調べになっている中で、弊社のオーダーメイド塗り壁サービス【AWASO】を知り、お電話でお問い合わせいただきました。

オーダーメイド塗り壁サービスのご説明をすると、デザイナー様は

「クライアント様にもそのサービスをご説明するので、一度クライアント様と一緒に御社へ訪問し、ショールームや過去のオーダー壁サンプルも見たい」

と言ってくださり、お問い合わせから約1週間後、クライアント様と共にご来社くださいました。

 

 

来社いただき、ショールームを見ながら当社のオーダーメイドサービスでできる事や過去の採用実績などをご紹介させていただくとクライアント様は非常に気に入ってくださり、

「土地の整地後に出る破棄する「土」を混ぜて、土感ある壁をご来社いただいた方が必ず通る、エントランス入口の壁に施工したい。その「土」はすぐに手配するので、届きしだい開発をはじめて欲しい」と依頼いただきました。

クライアント様の会社ではサスティナブルから一歩進んだ概念、「リジェネラティブ」に積極的に取り組んでおり、それを来社くださるお客様に伝えたい想いからそんな依頼になりました。

 

依頼を受け研究をはじめましたが、いただいた「土」は水分をかなり含んでいました。このままでは壁材に混ぜる事ができません。

まずは乾燥させ、その後篩にかけ、ゴミや土の粗い粒子を除去します。篩の粒度を少しずつ細かくし、塗り壁材に混ぜる事が可能な粒度に揃えていきます。

その作業を終えると送付いただいた「土」の重量は3分の1になっていました。

 

 

混ぜれる状態になった「土」の粘性を調べ、左官材(塗り壁材)の配合の確定させつつ、ご希望に色(カラー)になるよう調整していきます。

オーダーもいろんな角度からのご要望があるのですが、何かの素材を混ぜて欲しいオーダーは結構大変です。

さまざまな困難がありましたが、お客様に提出したサンプルが下記になります。

 

 

サンプルをご確認いただき、採用いただく事になりました。

その後、施工する業者様も決まり、現場施工前に施工レクチャーをしながら試験施工していただき、現地で施工いただきました。

当社では「この素材を使用して壁材を創って欲しい」というオーダーにもご対応致します。

混ぜたい素材、使用したい素材がある場合はご相談ください。

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