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利用場面に応じた使い方CONSTRUCTION METHOD

古い漆喰の上に土壁を塗る方法

 

■内装の古い漆喰に土壁を塗るための下地処理

 

在来工法の日本建築では土壁下地に漆喰を直接塗るというのは、よくあることでした。

そのことから、漆喰の上にも土壁が直接塗れると思われる方も多いようです。

しかし、実際に漆喰に土壁を塗る場合には、下地処理が必要になるのでここではその施工方法をご紹介します!

 

□下地処理が必要な二つの理由

 

①古い漆喰の上に塗ると、アク(汚れ)が仕上げの土壁に出てくる可能性が高い!

対処法:下地のアクを止めるプライマーを塗布する

 

②接着力が低いため、剥がれる危険性がある!
自然素材の塗り壁、土壁の接着力はそんなにありません。また、仕上げがフラット(平滑)な漆喰場合、表面がツルツルで上に塗る材料の食い付きもよくありません。

対処法:接着力や作業性を高くする下地材を塗る

 

□塗り替える前に確認すること!

 

・古い漆喰が付着しているのか確認

下地の古い漆喰を手でノックするように叩き、ポコポコ浮いているような音が鳴る場合は施工できません。

カチカチするような音で、しっかり付着している場合は施工できます。

 

・部分的に浮いている場合は剥がす

全体的に古い漆喰は付着しているが、部分的に浮いている部分がある場合。

浮いている部分はスクレーパーやヘラなどで剥がし落としてください。

  • 手順1

    下地処理【アク止め】

  • 手順2

    下塗り 

  • 手順3

    上塗り(仕上げ塗り)

施工手順詳細

手順1

下地処理【アク止め】

古い漆喰に「島かべプライマー」を原液で刷毛やローラーで塗布します。

乾燥後、次の工程の下塗りに進みます。 完全乾燥:6~12時間

手順2

下塗り 

「土壁下地材 さっと」をコテ塗りで全面に塗ります。(塗厚:0.7㎜)

※部分的に剥がれた部分が有る場合は事前に「下地材 さっと」をパテ状に練った材料で穴埋め作業を行い、乾燥させ、フラットにしてください。

乾燥後、次の工程の上塗りに進みます。 完全乾燥:12~24時間

手順3

上塗り(仕上げ塗り)

強度の高い仕上げ土壁仕上げ材「塗ってくれい」を全面に塗り付けます。(塗厚:2㎜)

「塗ってくれい」はフラット(平滑)、パターン(模様)どちらでも仕上げれるので、お好みの表情にできます。

塗ってくれい乾燥(3~5日)後完成です!