■内装の古い漆喰に土壁を塗るための下地処理
在来工法の日本建築では土壁下地に漆喰を直接塗るというのは、よくあることでした。
そのことから、漆喰の上にも土壁が直接塗れると思われる方も多いようです。
しかし、実際に漆喰に土壁を塗る場合には、下地処理が必要になるのでここではその施工方法をご紹介します!
□下地処理が必要な二つの理由
①古い漆喰の上に塗ると、アク(汚れ)が仕上げの土壁に出てくる可能性が高い!
対処法:下地のアクを止めるプライマーを塗布する
②接着力が低いため、剥がれる危険性がある!
自然素材の塗り壁、土壁の接着力はそんなにありません。また、仕上げがフラット(平滑)な漆喰場合、表面がツルツルで上に塗る材料の食い付きもよくありません。
対処法:接着力や作業性を高くする下地材を塗る
□塗り替える前に確認すること!
・古い漆喰が付着しているのか確認
下地の古い漆喰を手でノックするように叩き、ポコポコ浮いているような音が鳴る場合は施工できません。
カチカチするような音で、しっかり付着している場合は施工できます。
・部分的に浮いている場合は剥がす
全体的に古い漆喰は付着しているが、部分的に浮いている部分がある場合。
浮いている部分はスクレーパーやヘラなどで剥がし落としてください。
- 手順1
下地処理【アク止め】
- 手順2
下塗り
- 手順3
上塗り(仕上げ塗り)