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利用場面に応じた使い方CONSTRUCTION METHOD

茶室に使える土間たたきの施工方法

土間たたきとは、セメントの無い時代より続く歴史的価値のある建築材料のひとつです。

その昔ながらのたたきを忠実に再現し、使いやすいセット品にした商品が【重吉たたき】です。

土の素朴でやわらかい質感と年月が経つほどにその表情も変化し味わい深くなり、茶室や古民家などにあう意匠に合わせてあります。

ぜひ本物の土間たたきで日本古来の侘び寂び空間をお作りください。

■カラーは、淡路・深草・三州の3色から選択できます。

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ここでは、本物のたたき材料「重吉たたき」の施工方法について、ご紹介します。

 

  • 手順1

    ◇ 下 地

  • 手順2

    ◇ 混 錬

  • 手順3

    ◇ 打 設

  • 手順4

    ◇ スポンジ拭き取り、養生

  • 手順5

    ◇ 乾燥後表面洗浄

施工手順詳細

手順1

◇ 下 地

たたきの下地は砕石や真砂土などがしっかり押し固められた下地にします。軟弱な下地や湿気が回るような下地には施工できません

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【適応下地】
土・砕石・栗石などの転圧下地・・・〇
古い土間たたき・・・△
コンクリート・モルタル・・・△
合板・木・ボード等・・・☓

【注意事項】
施工前には十分散水を行ってください。

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手順2

◇ 混 錬

①「重吉たたき主材(土)18㎏×3袋」「配合石灰9kg 1袋」「たたき用 着色材(顔料)500g 1袋」の3種類をモルタルミキサーでよく空合わせします。

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②「天然にがり」と「水道水」3Lを混ぜた希釈水を準備します。

③空合わせした①に希釈水②を入れ、水分が全体に行き渡るまで十分に混ぜます。
※混錬時間の目安は2~3分程度。色が白から土色(濡れ色)になります。

④固い場合は少しずつ加水しながら調整します。
※あまり水分を使い過ぎず、固さの目安は手で握って団子が出来るくらいの水量に調整します。(バッサ状態)

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⑤練り上がった材料を準備して完成です。

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手順3

◇ 打 設

①練り上がった材料を敷き詰め均していきます。たたき締めることで10㎜程度沈み込むので、50~60㎜程度敷き均してください。

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②たたき用の鏝、木槌などを用いて均一にたたき締めていきます。
※厚みは仕上がり40㎜以上で行って下さい。2層には分けず、一度に40㎜厚にたたき締めます。

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③凸凹にならない様に定規等を用いて高い場所は削り、低い場所には材料を付けながらたたき締めます。フラットにしにくい場合は刷毛などで水を付けながら鏝で表面を押さえ、ノロを浮かせ整えます。
※あまり強くたたきすぎると修正が行いにくくなります。厚みを揃え、表面を整えるようにたたいていきます。また、化粧砂利が仕上げで入りにくくなるのでご注意ください。

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④お好みで「化粧砂利」を表面に埋め込みます。
※入れなくても問題ありません。
刷毛で表面に水を含ませながらお好みの位置に化粧砂利を並べ埋めえ込みます。金鏝では砂利が割れることがあるので、木槌などで砂利表面が完全に見えなくなる程度埋め込みます。

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⑤化粧砂利を埋め込んだ部分が凹み、フラットにならない場合は、刷毛で周辺に水を含ませ、金鏝で押さえノロを浮かせ、フラットになるまで伏せこんでください。

⑥犬走りやアプローチなど角を丸めて仕上げる場合は、丸型の面付き鏝などを用いて丸めることができます。乾燥するまでに型枠を外し、スポンジなどで水分を表面に含ませながら面付き鏝で押さえていきます。
※土間たたきは強度が低いので、角が欠ける場合があります。のべ石やゴロタ石などを利用した方が安心です。

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手順4

◇ スポンジ拭き取り、養生

①当日もしくは翌日に表面の仕上げにスポンジ拭きを行います。たたき表面に刷毛などで水を含ませノロを拭き取りします。その後洗い出しの要領で表面を拭き取り、砂利が見えるまで拭き取りします。

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②スポンジ拭き取り後、通風を良くして乾燥させてください。雨などに当てないよう(7日~10日程度)養生してください。冬場は10日以上乾燥させてください。

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手順5

◇ 乾燥後表面洗浄

※乾燥後白華が発生した場合及び、玉砂利のアクを取るために酸洗い洗浄をおすすめします。
①完成した表面を水道水で十分に洗い流します。

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【たたき洗浄剤】を使用し、たわし、デッキブラシを用いて全体を洗浄します。

_DSC2237たたき洗浄剤

③最後に再度表面を水道水で洗い、洗浄剤を洗い流します。

 

ご購入は下記ONLINESHOPをご利用ください!

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注意事項

施工上の注意事項

■ 本品は、にがり(塩分)を含んだ製品です。金属・サッシ等に接触する箇所には使用しないで下さい。
■ 軟弱地盤、漏水する地盤、常に湿潤状態の地盤などには使用しないで下さい。
■ 本品は、乾燥に時間がかかります。冬場の施工や工期に追われるなどのスケジュールにご注意下さい。
  ※日中気温5℃以下になる時期の使用は絶対に行わないで下さい。
■ 柱・壁・植物及び周辺の養生はしっかりと行って下さい。
■ 施工は40㎜以上とし、下地には十分散水を行い特に夏場の急激な乾燥、ドライアウト注意して下さい。
■ 空合わせや混練は、時間をかけてしっかりと混ぜて下さい。にがりが全体に行き渡るまで混ぜて下さい。
■ 表面にノロ(アマ)を浮かせ、しっかりと金鏝で伏せこんで下さい。表面の強度が向上します。
■ 施工は、必ずたたき用の鏝や木槌を使い中首の鏝では叩かないで下さい。鏝が壊れます。
■ 本品は、土と石灰とにがりで固める昔ながらの土間たたき材料です。セメントや樹脂などとは違う自然素材材料であることを十分にご理解の上、ご使用下さい。
■ 固い家具の接触場所や飲食店舗などの内部の汚れやすい場所などへの使用はメンテナンスができないので、特徴をご理解の上ご採用下さい。