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利用場面に応じた使い方CONSTRUCTION METHOD

コンクリート・モルタルの上に「ドイツ壁」を塗る方法

■洋風でレトロな雰囲気に仕上がる「ドイツ壁」

 

ドイツ壁は明治~大正時代、急速に西洋文化が日本に入ってきた時代に流行した、塗り壁の伝統工法です。

やり方は独特で、塗るという方法は行わず「ササラ」と言われる竹を箒状に束ねた道具を使用し、材料を壁に掃き付けてデザインにします。

通常の塗り壁のやり方では再現できない大きな凹凸が重厚感を出し、明治~大正時代に流行したため、洋風で且つレトロな雰囲気を出せます。

デザイン性豊かな「ドイツ壁」に関する問い合わせが増えいるので、ここでは施工方法をご紹介します!

  • 手順1

    下地材塗り【下地吸水調整と接着増強】

  • 手順2

    中塗り

  • 手順3

    上塗り

施工手順詳細

手順1

下地材塗り【下地吸水調整と接着増強】

下地はコンクリート、またはモルタルで作り、完全乾燥してください。

乾燥したコンリート or モルタル下地の上に下地材「漆喰ベース」を塗りつけ、表面は刷毛引きや木鏝で荒らすなどし、上に塗る【ドイツ壁】材料の食い付きがよくなるようにしてください。

 

 

「漆喰ベース」を塗っておくことで、下地の吸水を抑え、仕上げ材の付着力の向上の効果があります。

手順2

中塗り

「漆喰ベース」を乾燥させたら、中塗り工程に入ります。

中塗りは仕上げ塗りの「ドイツ壁」と同じ材料を使用します。

「ドイツ壁」材料は「掻き落とし配合石灰」をベースにし、砂や「寒水石」の骨材を混ぜて作ります。

着色には「壁カラー」を利用します。

 

■ドイツ壁レシピ 【重量比】掻き落とし配合石灰 1 : 骨材 2

 

上塗り施工時より練り水量を増やし、コテで塗れる程度にやわらかく練った材料を、骨材が転がる程度の厚み(約3ミリ厚)でうすく、しごき塗りします。

中塗り工程は仕上げ施工時、掃き付けた隙間から下地が透けて見えないようにするため、また、上塗りを壁に定着しやすくするために行います。

手順3

上塗り

中塗りを塗ってから少し時間を置き、水を引かせたら上塗り工程に入ります。

上塗りは「ドイツ壁」の材料を中塗り施工時より練り水量を減らし、少し固めに練ります。

練った材料を「ササラ」と言われる竹の道具で飛ばし、壁に掃き付けます。ポイントは材料をできるだけ一定の量で壁に掃き付けることです。

掃き付け後、3日程度乾燥養生させ「ドイツ壁」が完成です。

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