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課題解決事例MAINTENANCE METHOD

面戸部分や屋根漆喰が取れて屋根土が露出!
雨漏りが心配なので補修しなければ

Before

After

台風や雨の多い日本では、漆喰が私たちの住宅の屋根を守ってくれます。


 

面戸の屋根漆喰取れて屋根土が出ていませんか?

(屋根土は屋根漆喰の下地の土壁)

近畿壁材の島かべドカッとを利用した屋根漆喰工法!

面戸とは?・・・下記の画像の白い面部分が面戸と呼ばれる部分になります。

屋根漆喰は元来、平安時代より蔵やお城などの面戸などに利用されておりました。
しかし、建築のスピード化が求められ、機能・性能より早さと、安さが求められるようになり代替品として、安価なセメント系材料などが利用されるようになりました。
そんな中、土蔵やお城、町並み保存などの現場ではまだまだ漆喰の耐久性と見た目の美しさが求められ、屋根しっくいの性能が見直されております。
ここではなぜ、最近でも伝統的な屋根漆喰が利用されているのか、セメント系材料との違いは何かを考えてみます。

 

セメント系屋根漆喰と、漆喰系屋根漆喰の違い

漆喰系屋根漆喰、島かべ漆喰が固まる仕組み!

島かべ漆喰は、消石灰を主成分に海藻糊、麻すさなどを混ぜたもので、消石灰が固まる理由と同じで乾燥すると固まります。
消石灰が炭酸化して炭酸カルシウムとなって強い強度がでます。
島かべ漆喰は、空気中の炭酸ガスを吸って固まる材料です。

セメント系屋根漆喰の固まる仕組み!
セメントは、水を加えることで反応し硬化します。
この固まり方を水硬性といい水の中でも固まる水硬性材料です。
屋根漆喰に使われる白セメントは、普通セメントの酸化鉄を含まないか、ごく少量しかは入っていないセメントにすれば白くなるといわれております。

瓦とセメントや漆喰との膨張率の問題(漆喰のデーターが無かったので大理石で代用)

材料名 熱膨張率
大理石(漆喰) 7.5
粘土瓦 7.94
セメント瓦 10.5
モルタル 11

上記表からもわかるように粘土瓦に対してのモルタル、と大理石(漆喰)との膨張率が大きく違い、熱膨張の差によって粘土瓦からモルタルが剥離する危険性が大きくなります。
だから漆喰が最適!

 

【島かべドカッと】を使った屋根漆喰について

島かべドカッとの特長を利用して屋根漆喰を作ります。ドカッとは、ドカ付け、厚塗りができる漆喰です。

 

接着・作業性の問題

島かべドカッととミクサップは接着性も屋根しっくいは対象物に対しての引き起こしが弱く土への接着性も良いとされております。
反面、セメント系は土などのセメント自体より強度の弱い下地に対しては、乾燥収縮により、この下地の表面から引きはがれてしまう可能性もあります。
作業性に関しては、セメント系の硬化は早く作業効率は上がりますが、時間がかかる細かい作業には水で再度軟化する島かべドカッとのほうが作業性は向上します。

 

剥離したモルタルの落下による危険性

漆喰とモルタルの比重による危険性です。重いのはセメント!
なので、長期的に劣化が進んできた場合に落下するとセメントは重たいので、漆喰と比べても危険性があります。

 

これらのことから当社では、屋根漆喰には「島かべドカッと」を使用した工法を勧めております!

 

考えられる原因

屋根漆喰が剥がれる原因は多くありますが、特に屋根土と漆喰の接着面に水が回り、土を弱らせ漆喰が剥がれることが原因と考えられます。

屋根は気温や風雨などの影響を受ける、過酷な環境です。定期的なメンテナンスが求められます。

メンテナンス方法

施工要領例1

古くなった漆喰を剥がす!

屋根漆喰を補修する場合は、古くなった漆喰をすべて剥がし、屋根土を露出させます。

 

施工要領例2

屋根土に土強を塗布し、土壁を固めます。

乾燥した下地(屋根土)に刷毛ローラーで土強を塗ります。24時間以上乾燥

この場合に使用する材料について
土強(どきょう)

土蔵や土塀、屋根土など古くなった土壁を固めます。

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施工要領例3

ドカッと!漆喰にミクサップを入れて撥水性を高めます!

漆喰専用混入型撥水材『ミクサップ』を入れることで、撥水性と付着力が向上します。

 

この場合に使用する材料について
漆喰専用混入型撥水材『ミクサップ』
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厚付け漆喰『ドカッと!』屋根漆喰にも使える。
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