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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2017/06/16(金曜日)一般住宅の漆喰現場へ

いつもお世話になっております左官様からご連絡いただき、外部漆喰塗りの現場へお邪魔してきました。お久しぶりに会うので私も楽しみにしておりました。
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現場は非常に大きな一般のお家で使っている木材もりっぱなものばかり、圧倒されました。そこで左官様と議論になったのが、土中塗り下地に砂漆喰→上塗り漆喰と塗る方が漆喰壁が長持ちするのか?土中塗りに上塗り漆喰だけで仕上げた方が長く持つのか?とゆう内容でした。
通常外部施工で考えるとやはり砂漆喰→上塗り漆喰と塗る方が長く持つと考えます。それは施工後、上塗り漆喰になんらかの要因でクラックや収縮による隙間などができた場合、雨による水の浸入を砂漆喰の部分で抑える効果があるからです。上塗り漆喰のみで仕上げた場合、同じ状況になると水がすぐ下地の土中塗りまでまわり、土はみなさんもご存じのとおり水に弱い材料なのでそこから剥がれ落ちてきます。みなさんも上塗り漆喰は硬いけど、土中塗りから剥がれ落ちた現場を多々見てきた事があるのではないでしょうか?
実はここでお話した内容はもちろん左官様もご存じでした。ではなぜこのようなご質問をされたのかというと左官様は土中塗りに上塗り漆喰を塗った方が水引きムラが少なく、壁一面ムラなく漆喰を押さえ込めるからだと言っていました。これに比べ砂漆喰に追っかけで上塗りをかけた場合どうしても水引きムラがでやすく、しっかり押さえ込めた所とあまり押さえてない所が壁一面にできてしまうので、結果長持ちしないのでは?という事でした。左官様のご意見もいただき砂漆喰の上に一度引き糊をこすり水引き調整を行い、その後上塗りをしてはどうでしょうか?とご提案させていただきました。
漆喰に熱い情熱をもっている左官様なので、この度の現場もしっかり押さえ込まれていましたよ(^^)またよろしくお願いいたします。
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>>引き糊レシピはこちら・・・
>>砂漆喰 城かべ中塗り用・・・

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