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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2015年7月の記事一覧

2015/07/27(月曜日)真砂コンで掻き落としを・・

弊社近くで造園屋様が真砂コンで土間の掻き落としをするとの事で現場へ訪問させて頂きました・・
淡路島の土に砂、白セメントと真砂コン液でどんな仕上がりになるのかとワクワク!
真砂コン練り

少し土色にするので漆喰たたき用の着色剤を混入しての施工です。

真砂コンならし② 真砂コンならし

丁寧に勾配をとりながらならしていきます。細かい場所はやりにくそうですね…

真砂コン押さえ 真砂コン

仕上げは掻き落としですが押さえると強度が増すので、よく押さえていただきました。
さあここからが勝負!壁面の掻き落としもそうですが、掻くタイミングが早すぎると掘れすぎて、遅すぎると掻けない。
夕方まで待ちましたがまだ早そうなので私はリタイヤ(笑)
職人様は夜にライトをつけて掻き落とし作業となりました。
お疲れ様です・・・&帰ってごめんなさい・・・

仕上がりは完全に乾燥してから写真撮らせていただいてまたご報告します。

真砂コン土間仕上げはこちら・・・
押さえや掻き落とし、拭き取り仕上げやたたき風仕上げと様々な意匠が可能です。

2015/07/27(月曜日)このマーク?なにか解りますか?

高山左官組合
先日高山左官業組合様のイベントに参加時、スタッフの皆さんがこのマークの入ったTシャツを着ておられました。
金に眞かな?鎭(ちん・しずめる)だそうです。
なぜ?左官屋さんが鎭なのかお話をお伺いすると・・・昔はよく火事が起こっていたそうです。土蔵や民家を作っている左官屋さんが、自分が作った土蔵などを火事から守るため、左官組合が率先して火を消しに行っていたそうです。(今でいう消防団みたいなもの)
左官組合が、消防団のような組織を作って自分たちの作った作品を守る思いからこの「しずめる」の文字を使っていたそうです。
すごいいい話と思いませんか。感動!
それから話は続き・・・・
このお墓何か解りますか?
左官 江戸屋
実はこれ高山左官組合さんの慰霊碑なんです。
左官組合組合員さんは、無くなったら名前を残しこの慰霊碑で祀られるそうで、毎年1回法要も行われているそうです。

高山法華寺
江戸屋 左官

左官組合 高山
この話がまたすごくて、左側の墓石が高山にある「法華寺」さんの墓地から掘り出された【江戸屋万蔵】と言う方のお墓で、聞いた話ですがこの江戸屋さんが江戸から高山に移り住んで「左官業」を始めた方、ようするに高山の左官業の開祖みたいな人だそうです。
今から約140年ほど前(今年で147年といわれていたように思います)の方で今の高山の左官業の始まりは、この江戸屋さんがはじめられたそうです。
東京の人が高山で左官業。どうりで高山の建築はどこかモダンなのかも・・・・江戸文化が注入されたのかも!
江戸屋
【鎭(ちん・しずめる)】の文字の話や、この【江戸屋さんのお墓】の話を聞いて左官業の歴史と伝統文化に大きな感銘を受けました。お話をお聞かせ頂いた高山左官組合の皆様有難うございました。また、お墓の写真など撮影して失礼致しました。合掌!

2015/07/25(土曜日)中塗土の曲線が美しい!

彦根城の佐和口多聞櫓の一部が開放されていて重要文化財でありながら自由に見学できます。驚いたのが内部は真壁なんですが、貫の出っ張った部分を中塗り土で塗り込んでいるので壁が凹凸になっています。内部の展示物より壁に感動しました。古民家の壁も淡路中塗り土を使ってこんな感じでデザインすればモダンかも・・・・かっこいいです。
淡路中塗土 土壁
また、この中塗土の錆びた感じがなんともいえない魅力です。
中塗土 土壁
漆喰もいいけどやっぱり本物の土壁もいいですね。

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