近頃採用実績が増えております、住宅内装壁への土壁仕上げ。その現場へお邪魔させていただきました。
中塗り仕舞い(通常の中塗り土部分を仕上げとする)というより荒壁土に近い仕上げです。中塗り土に骨材として混ぜる、砂とわらすさの量を減らして乾燥収縮を大きくし、わざとクラック発生させ、さらに鉄粉を混ぜて錆を土壁の表情として出しています。土の雰囲気が楽しめるすばらしい仕上げです。
こちら現場のように住宅内装で下地は石膏ボード、その上に土壁仕上げをしたいというお問い合わせが増えております。弊社には2商品、水で練るだけで施工が出来る、既調合土壁材料があります。
茶室のように上品な土壁が良い!という方は「本土壁 やすらぎ」
土壁の荒々しい感じをそのまま残してる方が良い!という方は「配合中塗り土 中土~なかつ~」
>>やすらぎ施工要領・・・
>>中土施工要領・・・
どちらの雰囲気がお好みかお選びくださいね(^^)
2017年8月の記事一覧
2017/08/20(日曜日)住宅内部、ボード下地へ土壁仕上げをお考えの方へ
2017/08/15(火曜日)茶室の犬走りにウルトラソイルを施工したいとお考えのお客様へ
~混連・塗り付け・仕上げ編~
お盆休み特別編!ウルトラソイルでも本格派茶室の犬走りに合うんです!
の昨日投稿の続き・・・・前回は、養生してシーラーしただけの話だったので、「そんなもんしっとるわ!」と言われてしまいますが、今回は、いよいよ施工です。
ウルトラソイルは1㎡セットなので便利です。今回は、20㎡なので20セット準備しましたが、欠点は1セット30kgあって重い・・・・
そこさえクリアーできればいいのですが、さすがに無理でした。
≫ウルトラソイルについてもう一度詳しくお知りになりたい方は・・・
今回は、本格的な茶室の犬走り、こんな素晴らしい現場にウルトラソイルが採用されて光栄です。
色は、灰茶です。
昨日、養生と「島かべドライストップ」3倍液の塗布を終え、いよいよ施工していきます。人工は、5名!㎡数の割りに多めですがどれくらいの歩掛りになるかの目安にもします。練りは2名、施工は3名で行います。
ウルトラソイルは、主材と配合材と骨材の左官材料3原則で構成されており、まずは、主材と骨材を空合わせします。今は、夏なので乾燥を遅らす夏用添加剤(遅延剤)を付けてあるので一緒にいれます。
昨日の試験施工で、乾燥が遅かったので今日は、(遅延剤)を半分に減らします。
水は、カタログ表記では4L程度!自然素材の砂を骨材に使っているので、すこし骨材の乾燥具合で水加減が変わるようです。
今回数回練って、適正な水は5リットルでした。
皆さんが、練る場合は、3.5Lから4L程度からの加水で調整お願いします。
水量が決まれば配合材と練り水を事前に希釈しておきます。
塗り付け開始です。要領は、土間モルタルと同じですが、少し固練りなので左官やさんにはもう少し均しやすくとの声も聞かれました。
亀裂抑制のために材料の密度を上げてあることと砂の粒度も影響しているようです。
施工性を取るか、性能を取るか難しい問題です。ただ、塗れないほど作業性が悪いわけではないので安心して下さい。
たまには白黒写真もいかが?
テンポ良く進んでいます。塗り付けから1時間程度で塗り付け完了です。
完成!さすがに早いですね、少し水引きを待って再度鏝押さえを行います。このままでも十分綺麗な土間です。
遅延剤を減らした影響か?乾燥は、さすがに昨日の試験とは違い早いようです。見本枠の中に施工するのと、実際の土間上に施工するのでは、下地の温度や練り水の温度などの差、また下地への水引の差で乾燥スピードが変わるようです。
8時30分開始で、10時頃に塗り付け完了!少し置いてもう一度頭を張って、11時過ぎには拭き取りが出来たので、想定より早いです。
もし、人が少なかったら慌てました。やはり遅延剤は減らさなくてもいいかもです。
11時・・・スポンジ拭き取り開始
良い感じになってきました。確かにもう少し待っても大丈夫ぐらいですが、綺麗に拭き取り出来ています。
本物の土間たたきを想定しているので洗い出しのように骨材をあまり出さないほうがよさそうです。
また軟らかいと拭き取り時少し凹んだようになるのもたたき風で良い感じです。
それでは、最後に完成写真!
養生・・・2、3日後、白華等が気になる場合は、酸洗いを行って下さい。
今回快く取材させて頂きました、皆さん本当に暑い中お疲れ様でした。感謝いたします。
後日お電話を頂き、酸洗いを行って凄く良い感じに仕上がったと喜んで頂きました。
亀裂が気になりましたが、くつ脱ぎ周辺や束石周辺も割れていないようです。
このような素晴らしい茶室にウルトラソイルが使われ光栄です。
今回の問題点を持ち帰り、改良を進めたいと思います。
2017/08/04(金曜日)わらすさをお探しの方はいませんか?
わらすさは日本伝統の左官材料で通常は土壁に入れる材料です。木舞下地の荒壁土、大直しする中塗土、仕上げ上塗りの糊土や水捏ねなど土壁にはすべてに利用されており、その種類や大きさは、どの工程に使用するのかで変わります。また伝統材料であることから左官材としてわらすさを製造しているところが年々減ってきております。
しかし、当社では各工程別に使用するさまざまな種類のわらすさを取り揃えております。荒壁土に使用する荒すさ、中塗土に混ぜる中すさ(ツナすさ)、上塗り糊土に使用するあくぬきわらすさ、切り返し仕上げに使用するひだしすさ(飛び出しすさ)、漆喰に混ぜてわら漆喰として使用できるあくぬきわらすさ大など幅広いラインナップで販売しております。
わらすさでお困りの方はぜひ当社までお問い合わせください(^^)