左官技術
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昔から受け継がれる左官技術には、想像もつかない驚くべき技が多くあります。土や石灰を自在に操り、
様々な色やデザインに創り上げるのです。
もちろん、意匠だけでなく、その技術は日本の気候風土に適した進化を続け、現代建築にも取り入れるべき性能を有しております。
これだけ科学技術が発達しても、「鏝と手」でなければ決して行うことができない日本の伝統文化でもある職人技を残していかなければと考えております。
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| ■ 漆喰磨き(しっくいみがき) |
磨きには「本磨き」「黒磨き」「大津磨き」など色や工法の違う様々なものがあります。
漆喰を鏝で丹念に磨き上げることで、鏡のように美しく光る壁面となり、
強度と防水性に優れた壁面となります。
土や漆喰が光るその独特の色合いが、塗装では出ない深みのある色となり、
建築物に重厚感を与えます。もちろん通常の漆喰より吸水率が低く、
雨の多い日本での防水対策として利用できる技術です。
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| ■ 蛇腹漆喰(じゃばらしっくい) |
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漆喰や石膏を利用し、内部・外部に施し建物の意匠を高める左官技術です。
外部では軒や腰回り、内部では天井や壁、天井と壁との交差する部分などに施工します。
その他、この技法を応用して、カウンターやテーブルなどの装飾として利用できます。
蛇腹漆喰も意匠を高めるだけでなく、水切りなどの役目を成し、住宅を風雨から守り、水を通さず、水蒸気だけを通す漆喰の性質が垂木や破風板を腐食から守ってくれます。
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| ■ 海鼠壁(なまこかべ) |
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古来より台風などの風雨による被害が大きい地域で、土蔵などの腰回りや雨掛かり部分は、瓦張りされており、これらの瓦と瓦のつなぎを漆喰で盛り上げた技法を
なまこ壁といいます。
なまこ壁は、瓦を横や菱形に張り、目地部分に盛り上げられた漆喰により各地域に見ることのできる多種多様な意匠が生まれ、迫力があり尚且つ美しい民家風景を展開してくれます。もともとは瓦下見というタイルを張るときのようにし、漆喰で目地を埋めたものでしたが、目地から水が浸透しやすく、裏に回った湿気が瓦の剥離を早めるので、後に目地を盛り上げる工法になったともいわれております。

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| ■ 漆喰彫刻 (しっくいちょうこく) |
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漆喰彫刻は、主に社寺仏閣や洋風建築の装飾に利用されます。平面な下地に漆喰を盛り、立体画とするものと、仏像などの立体彫刻のものとがあります。
これらは江戸時代から明治末期洋風建築などに取り入れられ、
近年でも各地の土蔵や、民家などで見ることができます。
左官職人の技というよりも、芸術的センスが要求される技術です。
弊社の地元淡路島でも唐草模様や、千鳥、打ちでの小槌など蛇腹漆喰同様多く
見ることができます。

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| ■ 竃(かまど・へっつい) |
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古い民家には必ずあった竃、この竃も左官仕事の一つです。
日干し煉瓦や耐火煉瓦などで積み上げた基礎に土と漆喰を塗り形作り、
耐久性とデザイン性を向上させたもので通常は、煉瓦を積み上げた低廉なものが多いですが、近年は町並み保存や、文化財の保護などが盛んに行われ、
黒磨きの上塗りを施した高級工事としての需要も増えております。
竃で炊いたごはんも、やはり日本の伝統文化です。 |
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| ■ 漆喰型抜き(しっくいかたぬき) |
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この技術も漆喰彫刻同様に装飾に利用され、古くは商屋の自己経済力を誇示するための家紋や、家印などを施したものが始まりだそうです。
それが普及し、最も多く施工されるようになったのは、明治時代の西洋建築での
内装装飾が主で、漆喰彫刻とは違い寒天や石膏の型抜きで行うため、
工業製品化された安定的に量産することができました。現在は、シリコン樹脂の
利用で複雑な形状の型抜きも比較的容易に出来るようになりましたが職人技術を
必要となくなり、現在は石膏で2次製品化されたものが多く出回っております。
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| ■ 漆喰三和土(しっくいたたき) |
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弊社取り扱い商品にもありますが、たたき工法は、石灰と土とにがりを混ぜ、
叩き締める工法で古くは建物の基礎や用水路などセメントが普及するまでの
建築工法として利用されております。

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